水切り板金
雨水の流れを制御し浸入を防ぐ補助部材
水切り板金とは、屋根や外壁に設置される補助的な板金部材で、雨漏りを防ぐ重要な役割を持っています。設置することで雨水の流れをコントロールし、建物内部への浸入を防ぎます。ケラバや軒先、屋根と壁が接する部分(壁止まり)など、雨水が集中しやすい箇所に設置され、雨樋への排水誘導や隙間からの侵入防止に寄与します。
水切り板金の役割
防水・排水機能の向上
水切り板金は、雨水を適切に流すことで外壁や屋根の劣化を防ぎます。特に屋根と壁の取り合い部分や窓下など、雨水が滞留しやすい箇所に設置することで、防水性能を高めます。また、外壁材の裏側や屋根内部への水の浸入を防ぎ、内部構造材の腐食やカビ発生を抑制します。
水切り板金の設置場所と種類
用途に応じた多様な形状
水切り板金には、ケラバ水切り、軒先水切り、壁際水切り、谷樋水切りなどがあります。ケラバ水切りは屋根の端部からの水の侵入を防ぎ、軒先水切りは雨樋への排水をスムーズにします。壁際水切りは屋根と壁の隙間を塞ぎ、谷樋水切りは屋根の谷部分で雨水を効率的に流します。
水切り板金のメンテナンスと点検
防水性能維持のための定期確認
サビや腐食の確認
金属製板金のサビや腐食は、放置すると穴あきや破損につながるため早期対応が必要。
固定部の緩み点検
ビスや釘の緩み、外れがないかを確認し、しっかり固定する。
防水シーリングの劣化確認
シーリング材のひび割れや剥がれをチェックし、必要に応じて打ち替える。
水切り板金についてまとめ
建物を長く守るための縁の下の力持ち
水切り板金は雨水の流れを制御し、建物内部への水の浸入を防ぐ重要な部材です。適切な場所への設置と定期的な点検・補修により、外装材や内部構造の耐久性を維持し、長寿命化を実現します。
建物材質・種類 - 屋根各部名称
葺く
雨仕舞い
勾配
妻
切妻と寄棟
軒先
棟
庇
垂木
野地板
下葺き材
破風板
軒天
水切り板金
雪止め金具