庇(ひさし)
窓や出入り口を守る外付け構造
庇(ひさし)とは、建物の窓や出入り口などに取り付けられる出っ張り部分を指し、雨や雪、直射日光を遮って建物内部や出入りを保護する役割を持ちます。軒や屋根と似た機能を持ちますが、建物側面に取り付けられる点が特徴です。特に屋根や軒がない場所に設置され、快適性や耐久性の向上に寄与します。
庇の主な役割
雨・雪・日差しからの保護
庇は、雨や雪が直接窓や出入り口にかかるのを防ぎ、室内への浸水や設備の劣化を抑えます。また、夏場は直射日光を遮り、室温の上昇を防ぐ一方で、冬場は適度に日射を取り入れることで室内環境を快適に保ちます。これにより、冷暖房効率の向上や省エネルギー効果も期待できます。
庇の設置場所と種類
用途に応じた形状と素材の選択
庇は玄関や勝手口、屋根や軒がない部分にある窓の上部など、雨や雪の侵入を防ぎたい場所に多く設置されます。素材は金属製・木製・樹脂製などがあり、デザインや耐久性、コストに応じて選定されます。形状もフラット型、アーチ型、片流れ型など多様で、建物の外観に合わせて選ぶことが可能です。
庇のメンテナンス方法
機能を長持ちさせるための点検・清掃
表面の清掃
砂埃や落ち葉などの汚れを定期的に取り除き、美観と耐久性を保つ。
固定部の確認
取付金具やビスの緩みを点検し、必要に応じて締め直す。
塗装や防水処理
木製や金属製の庇は、劣化を防ぐために定期的な塗装や防水処理を行う。
庇(ひさし)についてまとめ
雨・雪・日差しを防ぎ建物を守る重要な外装部位
庇は、窓や出入り口を雨や雪、日差しから守ることで、快適な居住環境と建物の耐久性を向上させる重要な構造です。設置場所や素材、形状を適切に選び、定期的なメンテナンスを行うことで、その機能を長期間維持できます。
建物材質・種類 - 屋根各部名称
葺く
雨仕舞い
勾配
妻
切妻と寄棟
軒先
棟
庇
垂木
野地板
下葺き材
破風板
軒天
水切り板金
雪止め金具