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野地板(のじいた)

屋根材を支えるための下地板

野地板(のじいた)とは、屋根の骨組みである垂木(たるき)の上に張られる下地板のことを指します。この上に瓦やスレート、金属板などの屋根材を施工することで屋根が完成します。野地板は屋根全体の強度や耐久性を支える重要な役割を担っており、施工精度や材質の選定が非常に重要です。

野地板の役割

屋根材の安定支持と荷重分散

野地板は屋根材を安定して支えると同時に、屋根全体にかかる荷重を均一に分散させます。また、垂木との密着性を高めることで屋根材のズレや浮きを防ぎ、耐風性や防水性の向上にも寄与します。野地板の施工不良は雨漏りや屋根材の損傷につながるため、確実な施工が求められます。

野地板の材質と種類

耐久性とコストのバランスが重要

野地板には、主に構造用合板や耐水合板が使用されます。構造用合板は耐久性に優れ、加工もしやすいため一般住宅で広く採用されています。耐水合板は防水性能が高く、湿気や雨水に強いため長寿命化が期待できます。また、古民家などでは無垢板(杉板や松板)が使用されることもあります。建物の用途や予算に応じて適切な材質を選択することが重要です。

野地板のメンテナンスと点検

屋根リフォーム時の重要チェックポイント

屋根材撤去時の確認

屋根材を取り外した際に、野地板の腐食や劣化を確認し、必要に応じて交換する。

湿気・雨漏り跡の点検

雨漏りの痕跡や含水による変形がないかを調べ、早期に補修する。

釘・ビスの固定確認

野地板を固定する釘やビスの緩みや浮きを点検し、必要に応じて打ち直す。

野地板(のじいた)についてまとめ

屋根の耐久性を支える基礎的部材

野地板は屋根材の下地として欠かせない部材であり、その品質や施工精度は屋根の耐久性に直結します。適切な材質選定と確実な施工、定期的な点検・補修を行うことで、屋根全体の寿命を延ばすことが可能です。

建物材質・種類 - 屋根各部名称

葺く
雨仕舞い
勾配

切妻と寄棟
軒先


垂木
野地板
下葺き材
破風板
軒天
水切り板金
雪止め金具