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金属板(スパンドレル/軒天材)

金属板軒天は、スパンドレルと呼ばれるガルバリウム鋼板やアルミニウムなどの金属製パネルを張った仕上げ材で、高い耐久性と意匠性を兼ね備えています。

スパンドレルは、ガルバリウム鋼板やアルミニウムを基材とし、木目調プリント・カラー塗装・化粧シート・フッ素樹脂塗装など多彩な表面仕上げが可能です。軽量で耐火・耐水性に優れ、公共施設や商業施設など耐久性が求められる場所で多く採用されています。塗り替え時には錆止めを行ってから上塗りを施すことで長期的な防錆性能を確保します。一般住宅でも高級仕様として用いられますが、施工費用が高めである点に注意が必要です。

仕様・性能の要点

金属板軒天の素材特性や性能、施工上の留意点を整理します。

● 構成

基材:ガルバリウム鋼板・アルミニウム・ステンレスなど。表面仕上げ:塗装、化粧シート、木目調プリント、フッ素樹脂塗装など。

● 厚み・サイズ

一般的に0.35〜0.5mm厚。長尺品や規格パネルとして製造され、現場に合わせて加工します。

● 耐久性(目安)

約20〜25年程度(環境や仕上げ仕様による)です。

● 耐火性

金属基材のため高い耐火性能を持ち、不燃材認定が可能です。

● 耐水性

錆対策を施せば非常に高い耐水性能を維持できます。

● 耐候性

フッ素樹脂塗装など高耐候仕様は紫外線・雨水に強いです。

● 施工性・施工留意点

軽量で現場加工しやすいですが、精度の高い施工技術が必要です。切断端部やジョイント部の防錆処理、適切な下地構造の確保が重要です。

使用箇所・適材適所と代替材比較

金属板軒天の使用場所と、他素材との比較を示します。

● 主な使用箇所

公共施設の庇裏・廊下天井、商業施設の軒天、住宅の玄関ポーチ天井などで使用されます。

● 採用理由

高耐久・軽量・不燃・耐水といった性能を兼ね備え、意匠性も高いです。

● 代替材比較

ケイ酸カルシウム板:耐火・耐湿性は高いが意匠性は限定的。

窯業系化粧軒天板:意匠性・耐候性は高いが金属より重い。

木質合板(ベニヤ板など):軽量・低価格だが耐火・耐水性に劣ります。→ 金属板は長寿命・高耐久を求める場合に最適です。

劣化症状・点検・メンテナンス/費用目安・保険の視点

金属板軒天の劣化傾向やメンテナンス方法、価格、火災保険活用の視点を整理します。

● 劣化症状

表面塗膜の退色・チョーキング、塗膜剥離、錆の発生、端部やジョイント部の腐食などが発生します。

● 点検の要点

塗膜状態、錆の有無、接合部やシーリングの劣化を確認します。

● メンテナンス方針・再塗装サイクル

軽微:清掃+防錆塗装。中程度:部分張替え+防錆塗装。重度:全面張替え(下地補修含む)。再塗装は環境良好で10〜15年、沿岸部や工業地帯では5〜10年が目安です。

● 価格(目安)・保険の視点

13,000〜50,000円/㎡(仕様・施工条件により変動)。火災保険は経年劣化や腐食は対象外ですが、突発的外力や飛来物による損害は対象となる場合があります。

金属板軒天についてまとめ

金属板軒天は、長寿命・高性能・高意匠性を兼ね備えた軒天仕上げ材です。

耐火性・耐久性・耐水性に優れ、メンテナンス次第で長期的に性能を維持できます。施工費用は高めですが、意匠性や耐久性を重視する公共・商業施設に最適です。 【耐久性】約20〜25年 【価格】13,000〜50,000円/㎡ 【メリット】耐火性/耐久性/耐水性/軽量 【デメリット】施工費用が高い/錆の可能性あり

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