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差し掛け屋根(さしかけやね)

差し掛け屋根とは、通称「下屋(げや)」とも呼ばれ、2階が載っていない部分に掛けられる屋根で、2階の外壁に差し掛けられているような形状をしています。

1階と2階で床面積に差がある場合に多く採用されます。地面に近いことから、あえて屋根が道路から見えるように設計する建物もあります。屋根下は雨を避けやすく、生活動線や外部空間の活用に寄与します。

差し掛け屋根の主な特徴

構成と役割のポイント

● 採用される場面

1階と2階の床面積差がある建物で、外壁の段差や張り出し部を雨から守る目的で用いられます。

● 外観上の見え方

地面に近い位置に屋根面が現れるため、素材やラインを意図的に見せる設計とも相性が良いです。

● 生活面の効用

屋根下が庇のように働き、出入りやちょっとした作業の雨除けとして機能します。

屋根材別の耐久性

提示情報に基づく耐久年数の目安

● 和瓦・洋瓦

約50年~100年程度

● スレート瓦

約10年~20年程度

● ガルバリウム鋼板

約25年~35年程度

屋根材別の価格

提示情報に基づく価格の目安

● 和瓦・洋瓦

8,000円~13,000円/㎡

● スレート瓦

4,000円~6,000円/㎡

● ガルバリウム鋼板

5,000円~10,000円/㎡

差し掛け屋根のメリット

活用価値の整理

1階と2階の面積差を埋める役割がある
屋根部分が広い場合、二階部分から小屋裏収納が使える
軒がある面では雨が当たりにくく、1階の庇代わりになる
広めに作れば物干し場や玄関などとして利用できる

差し掛け屋根のデメリット

留意点

2階の壁を伝う雨水が侵入しやすい

差し掛け屋根についてのまとめ

面積差の調整と外部空間の活用を同時にかなえる屋根

差し掛け屋根は、2階外壁に差し掛かる形で1階部分を覆い、実用的な半屋外空間を生み出します。屋根が見える前提で外観演出ができ、庇代わりとして雨避けにも有効です。屋根材の耐久性と価格は、和瓦・洋瓦(約50年~100年/8,000円~13,000円/㎡)、スレート瓦(約10年~20年/4,000円~6,000円/㎡)、ガルバリウム鋼板(約25年~35年/5,000円~10,000円/㎡)の範囲で整理できます。採用にあたっては、2階外壁を伝う雨水への対策を前提に、取り合い部の防水を確実に計画・施工することが重要です。

建物材質・種類 - 屋根形状種類

R屋根
のこぎり屋根
バタフライ屋根
寄棟屋根
腰屋根
腰折れ屋根
差し掛け屋根
招き屋根
切妻屋根
棟違い屋根
入母屋屋根
半切妻屋根
片流れ屋根
方形屋根
陸屋根