モルタル破風板
モルタル破風板は、砂とセメントと水を練り混ぜたモルタルで仕上げた破風板で、外壁や軒天井もモルタル仕上げにして統一感を出す住宅に採用されることがあります。築年数の経過した住宅に多く見られる素材です。
モルタルは水に弱く、塗装による塗膜保護が必須です。経年劣化によるひび割れが進行すると破損につながり、大掛かりな修繕が必要になります。防水性能の維持が重要なポイントです。
モルタル破風板の仕様・性能
モルタル破風板の素材特性や耐久性、施工上の注意点を整理します。
● 素材構成
砂、セメント、水を混合したモルタルで形成。硬化後は耐火性が高いが耐水性は低い。
● 耐久性(目安)
約10年〜15年程度(塗膜保護の維持が重要)
● 価格(目安)
約3,000円〜4,000円/㎡
● 耐水性・耐火性
耐水性:低い(塗装保護必須) 耐火性:高い
● 施工上の留意点
ひび割れや欠損が進行すると部分補修が困難になるため、早期補修が重要。
使用箇所・適材適所と代替材比較
モルタル破風板の設置部位と他素材との比較を示します。
● 主な使用箇所
築年数の経過した住宅や、外壁・軒天がモルタル仕上げの建物
● 採用理由
外壁との統一感を出せる/耐火性が高い
● 代替材比較
木材破風板:加工しやすいが耐水性・耐火性低い 窯業系破風板:耐火性高いが重量あり モルタル破風板:耐火性高く外観統一性に優れるが耐水性低い
耐水性の低さが最大の弱点であり、塗膜保護の維持が必要。
劣化症状・点検・メンテナンス/保険の視点
モルタル破風板の劣化傾向、点検方法、修繕方針と火災保険活用のポイントを整理します。
● 劣化症状
ひび割れ、欠損、塗膜剥がれ
● 点検の要点
ひび割れの有無、塗膜劣化、欠損部分の確認
● メンテナンス方針
軽微:塗装補修、中程度:モルタル再施工、重度:全面張替え
● メリット・デメリット(要点)
【メリット】外観統一性/耐火性高い 【デメリット】耐水性低い/ひび割れやすい/補修コスト高くなる場合あり
モルタル破風板についてまとめ
モルタル破風板は外壁や軒天との統一感を出せ、耐火性も高い素材ですが、水に弱くひび割れやすい特徴があります。塗膜保護の維持と早期の補修が重要です。
【耐久性】約10〜15年 【価格】約3,000円〜4,000円/㎡ 【メリット】外観統一性/耐火性高い 【デメリット】耐水性低い/ひび割れやすい/補修費用高くなる場合あり