金属系破風板
金属系破風板は、木材で設置された破風板をガルバリウム鋼板やトタンなど薄い金属板で巻く「板金加工」によって仕上げたものです。木材を保護し、耐久性や強度を向上させます。
表面のツヤが消えたり、色褪せやサビが発生した場合は、塗装によるメンテナンスが必要です。木材破風板に比べるとメンテナンス頻度が少なく、外観を長期間美しく保てます。
金属系破風板の仕様・性能
金属系破風板の素材特性や耐久性、施工上の注意点を整理します。
● 素材構成
木材破風板をベースに、ガルバリウム鋼板やトタンなどの薄い金属板で覆い保護する構造。
● 耐久性(目安)
約15年〜20年程度(環境や塗装メンテナンスにより変動)
● 価格(目安)
約3,500円〜4,000円/m
● 耐水性・耐火性
耐水性:高い(サビ対策が必要) 耐火性:金属材質のため比較的高い
● 施工上の留意点
金属部分が熱によって変形する場合があり、直射日光が強い場所では注意が必要です。
使用箇所・適材適所と代替材比較
金属系破風板の設置部位と他素材との比較を示します。
● 主な使用箇所
住宅や商業施設の屋根端部
● 採用理由
木材の外観を活かしつつ耐久性を向上でき、外観を長期間保持可能
● 代替材比較
木材破風板:低コストだが耐久性低い 窯業系破風板:耐久性高いが重量あり
金属系はメンテナンス性と耐久性のバランスが良い選択肢です。
劣化症状・点検・メンテナンス/保険の視点
金属系破風板の劣化傾向、点検方法、修繕方針と火災保険活用のポイントを整理します。
● 劣化症状
色褪せ、ツヤ引け、サビ、変形
● 点検の要点
金属表面の塗膜状態、サビの有無、変形や浮き
● メンテナンス方針
軽微:再塗装、中程度:部分板金交換、重度:全交換
● メリット・デメリット(要点)
【メリット】木材より耐久性高い/外観維持しやすい/耐水性高い 【デメリット】熱変形の恐れ/サビ発生の可能性/塗装メンテ必須
金属系破風板についてまとめ
金属系破風板は、木材破風板の弱点を補強し、耐久性と外観維持性を高める優れた施工方法です。塗装メンテナンスを怠らなければ長期間美観と性能を保持できます。
【耐久性】約15〜20年 【価格】約3,500円〜4,000円/m 【メリット】木材より耐久性高い/外観保持/耐水性高い 【デメリット】熱変形の恐れ/サビ発生の可能性/塗装メンテ必須