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ベランダ床材|人工芝

ナイロン・ポリエチレン・ポリプロピレン等を用いて芝を模した床材。お手入れが簡単で、視覚的な緑とクッション性をベランダにもたらします。

人工芝は葉(パイル)長の違いでショートパイル(約5〜10mm:歩行・ゴルフ・寝転びやすい)とロングパイル(約40mm以上:クッション性が高く、小さなお子さまやペット遊びに好適)に大別できます。耐久目安は約7〜10年、価格は約500〜6,000円/㎡と導入しやすく、日当たりを選ばないため北面・日陰でも緑の演出が可能です。メリットは天然芝より高耐久・ほぼ無メンテ・美観の安定・日照条件を問わない点。デメリットは施工費が掛かる場合があること、DIYでは下地調整に手間が掛かること、経年で寝癖・抜けが出ること、火気厳禁であることです。

選定基準(パイル長・密度・基布・充填材)

使用目的に合わせてパイル長と密度を決め、下層の基布(バック)・水抜き孔・耐候性を確認します。

ショートは掃除が容易で、砂・葉が絡みにくく、ベランダ掃除やペットとの共存に向きます。ロングは踏み心地が自然で転倒時の衝撃緩和に優れますが、ゴミが絡みやすく清掃道具の工夫が必要です。密度は踏み心地と見え方に直結し、高密ほどリアルですが重量・価格が増します。基布は水抜き孔の有無とピッチを確認し、ベランダの排水勾配と整合させます。裏面に滑り止めやクッション層があるタイプは、動きにくく歩行感も良好です。

施工・納まり(下地調整・排水・清掃性)

人工芝の快適性は「下地の平滑さ」と「排水計画」で決まります。固定は防水を傷めない方法を選択します。

既存防水を傷つけないよう、両面テープや点支持の固定具を使い、周囲に10mm程度の逃げを設けます。下地に凹凸があると踏み心地や見栄えが悪化し水溜りの原因になるため、スペーサーや緩衝マットで平滑化します。ドレン周りは開口・点検性を確保し、落葉・土の堆積を防ぎます。マット状ユニットは取り外しが容易で、清掃性に優れ、季節での入替えも簡単です。

維持管理・衛生・安全(火気厳禁)

普段は掃き掃除と散水でOK。寝癖はブラッシングで回復、臭気は中性洗剤・酵素系でケア。火気は厳禁です。

ペット使用時は排泄物の早期除去と水洗い、必要に応じて消臭剤を使用します。ロングは抜け毛や落ち葉が絡みやすいので、柔らかい熊手や人工芝用ブラシが有効。夏季の表面温度上昇は淡色・散水・日除けで緩和できます。バーベキューや花火など火源は溶融・変形・延焼の恐れがあるため禁止です。DIYは下地調整とカットで手間が掛かる一方、コストを抑えられます。施工依頼時は水抜き経路の確保と点検性を条件に含めると運用が安定します。

人工芝についてまとめ

手軽に緑とクッション性を得られ、日照を問わず導入可能。下地平滑・排水・清掃ルートを押さえれば長く快適に使えます。

耐久は約7〜10年、価格は約500〜6,000円/㎡。目的(遊び・寝転び・見た目重視)に応じてパイル長と密度を選び、ベランダの防水・排水を最優先に仕様を決めましょう。

建物材質・種類 - ベランダ床材

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