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ベランダ床材|タイル

粘土など無機原料を高温焼成した平板材で、変色・変質が少なく、熱・火・水・汚れへの強さと意匠の豊富さを兼ね備える高耐久床材です。

ベランダでは置敷き(ユニットタイル)と在来の敷設方式があり、ユニットは既存防水上に緩衝層を介して敷き、段差緩和や表面保護、清掃性の向上が図れます。耐久目安は約30〜35年、価格は15,000〜20,000円/㎡程度。メリットは段差軽減・暑さ対策・表面保護・清掃容易性・デザイン多様性。デメリットは費用、冬季の冷たさ、濡れ時の滑りやすさ、落下物への脆さです。屋外用タイルは吸水率・防滑性能・寸法精度が屋内品と異なり、ベランダの排水・躯体動きに追従できる設計が重要になります。

材料選定(吸水率・防滑・厚み)

外床用は吸水率の低い磁器質が基本。滑り抵抗と清掃性のバランス、厚みと重量、ユニット構造の排水性を確認します。

吸水率が低いほど凍害・汚れの浸透に強く、表面はノンスリップ系のシボ・溝・マット仕上げが安全ですが、汚れが引っ掛かりやすい面もあります。サイズは大判ほど見栄えがすっきりする一方、割付・斜辺カットの難度が上がります。ベランダは荷重制限があるため、厚み・重量・ユニットの脚数・支持脚荷重を確認。色は濃色で夏場の温度上昇、淡色で汚れの目立ちを考慮し、日射条件と清掃方針で選びます。

施工・納まり(防水保護と排水確保)

在来は防水層への影響が大きく、既存ベランダではユニット置敷きが一般的。排水・点検・清掃が容易な構成が理想です。

ユニットは四隅点支持で水が下を流れる構造。ドレン周りは切欠きで点検可能にし、詰まりを防ぐために定期清掃口を確保します。見切りや笠木・サッシ下は水返しとシーリングで浸入を防止。在来貼りでは下地勾配・伸縮目地・端部メタルの処理が重要で、ベランダ改修では防水改修と同時に計画すると合理的です。躯体の熱伸縮・地震時の動きに追従できるよう、柔軟目地やユニット構造で対応します。

維持管理・安全・コスト

清掃は高圧+中性洗剤が基本。濡れ時の防滑、冬季の冷たさ、落下物対策を運用で補います。

藻・カビは排水性の改善と定期洗浄で予防。割れ・欠けはピース交換でき、ユニットならメンテが容易です。防滑はマット・シューズ・仕上選定で対応。価格は15,000〜20,000円/㎡が目安で、サイズ・ユニット形状・見切り部材・切断量で変動します。暑さ対策は淡色選定・日除け・通風、冬の冷たさはマットの併用が現実解です。

タイルについてまとめ

長寿命・美観・清掃性に優れ、段差緩和や表面保護も可能。外床用仕様・排水設計・点検性を満たす構成なら、ベランダでの使い勝手は非常に良好です。

デメリット(費用・濡れ時滑り・落下物への弱さ)は設計と運用でカバー可能です。ベランダ特有の防水・排水・点検要件を最優先に仕様選定を行いましょう。

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