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銅製雨樋

銅製雨樋は、使用初期の褐色から酸化により青緑色(緑青)へと経年変化する金属製雨樋です。緑青は有害ではなく、表面に皮膜を形成して内部の腐食を防ぎ、酸化の進行を抑える効果があります。

高級感のある外観と優れた耐久性を備えていますが、雨によって緑青が溶け出すと外壁に青緑色の汚れが付着する場合があります。また、酸性雨の影響を受けると穴が開きやすくなるため注意が必要です。

銅製雨樋の仕様・性能

銅製雨樋の素材特性や耐久性、施工上の注意点を整理します。

● 素材構成

純銅または銅合金を加工して成形。酸化により自然に保護皮膜(緑青)が形成されます。

● 耐久性(目安)

約15年〜30年程度(使用環境により変動)

● 価格(目安)

10,000円〜/本

● 耐水性・耐候性

耐水性:非常に高い(保護皮膜形成により向上) 耐候性:高い(酸化皮膜による保護)

● 施工上の留意点

酸性雨の多い地域では腐食速度が速まるため、設置場所や定期点検が重要です。緑青の雨垂れによる外壁汚染対策も考慮が必要です。

使用箇所・適材適所と代替材比較

銅製雨樋の設置部位と他素材との比較を示します。

● 主な使用箇所

和風建築、寺社仏閣、高級住宅、歴史的建造物

● 採用理由

高級感のある外観、優れた耐久性、経年による美しい色変化

● 代替材比較

塩ビ製雨樋:安価で軽量だが耐久性は低い ガルバリウム製雨樋:耐候性と価格のバランスが良いが風合いは銅に劣る

銅製は美観・耐久性に優れるがコストと酸性雨対策が課題です。

劣化症状・点検・メンテナンス/保険の視点

銅製雨樋の劣化傾向、点検方法、修繕方針と火災保険活用のポイントを整理します。

● 劣化症状

緑青の発生、酸性雨による孔食(小さな穴)、外壁の緑青汚染

● 点検の要点

雨樋内外の緑青状態、排水機能、酸性雨による腐食進行度

● メンテナンス方針

軽微:洗浄と保護コーティング、中程度:部分交換、重度:全交換

● メリット・デメリット(要点)

【メリット】高級感/サビにくい/高耐久/加工性が高い/経年で美しい色変化 【デメリット】酸性雨に弱い/外壁汚染の可能性/高価

銅製雨樋についてまとめ

銅製雨樋は高級感と耐久性を兼ね備えた建材で、歴史的建築にも適していますが、酸性雨対策と外壁汚染防止策が重要です。

【耐久性】約15〜30年 【価格】10,000円〜/本 【メリット】サビにくい/高耐久/加工性が高い/経年美化 【デメリット】酸性雨に弱い/緑青汚れの可能性/高価

建物材質・種類 - 雨樋材料

塩ビ製
銅製
ガルバリウム鋼板
ステンレス製
トタン製(鉄製)