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M構造

M構造とは、多世帯が集まって住む耐火性の高い建物に分類される構造です。

主にマンションやアパートなどの集合住宅で、火災リスクが比較的低いため、火災保険料の割引対象になることがあります。

M構造の概要

● M構造の定義

M構造は、マンション(Mansion)構造とも呼ばれ、多くの世帯が同じ建物に住む集合住宅のうち、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)などの耐火構造を持つ建物を指します。建築基準法における耐火性能を満たしており、火災時の延焼や崩壊リスクが比較的低いのが特徴です。

M構造と他の構造の違い

● 一戸建て住宅は対象外

一戸建て住宅はM構造には該当しません。

● 集合住宅でも非耐火ならM構造ではない

集合住宅であっても、耐火性能の基準を満たしていない場合は「T構造」や「H構造」に分類されます。

M構造に該当する建物の例

● M構造に該当する建物例

以下のような建物がM構造として認定されることが多いです。
・鉄筋コンクリート造の分譲マンション
・鉄骨鉄筋コンクリート造の賃貸マンション
・耐火性能を満たす高層アパート
これらは、建物自体が頑丈で延焼リスクが低く、火災保険上のリスク評価でも優遇されやすくなります。

M構造のメリット(火災保険における)

● 火災リスクが低く保険料も安くなる

同じ広さ・築年数の物件でも、構造が「M構造」であれば、非耐火構造の建物に比べて保険料が2〜3割程度安くなることもあります。
保険会社は建物の構造を重視してリスク評価を行うため、M構造は有利な評価を受けることが多いです。

M構造を判断するポイント

● 書類で確認可能

自分の住まいがM構造に該当するか確認したい場合は、以下の書類をチェックしましょう。
・建築確認申請書
・建築確認済証
・登記簿謄本
・不動産売買契約書
不明な場合は、管理会社や保険会社に確認を取ることも可能です。

注意点

● 構造の誤申告リスク

保険申込時に構造を誤って申告すると、保険金が支払われないケースもあります。正確な構造区分の把握が必要です。

● 集合住宅=M構造とは限らない

外見がマンションのようでも、木造や軽量鉄骨造の集合住宅はT構造やH構造に該当する場合があります。

まとめ

● 耐火構造=保険料も安心

マンションや高層アパートなどの集合住宅で、鉄筋コンクリート造を中心とする構造が対象です。
火災保険の加入・見直し時には、自身の建物がどの構造に該当するかをしっかり確認し、適切な保険設計を行いましょう。
構造によって補償内容や保険料が変わるため、誤った理解がないように注意することが大切です。