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H構造耐火性能割引

火災保険料は、建物の構造によって大きく変わります。
なかでも「H構造」に分類される建物は、耐火性能が高いため、火災リスクが低いと判断され、保険料の割引を受けられる制度があります。

H構造とは、一定の耐火性能を持つ木造建築です。
具体的には「準耐火構造」に分類され、外壁や柱・梁などの主要部分が、45分以上火に耐える性能を持っていることが条件です。
この構造に該当することで、火災時の延焼や倒壊リスクが下がるため、保険料が優遇されます。

なぜ保険料が割引になるのか?

火災に強い=保険会社のリスクが減るからです。

火災が起きた場合でも、構造的に燃えにくく、被害が広がりにくいと想定されるため、保険金の支払いリスクが低下します。
その結果、H構造は保険料の割引対象として認められています。

割引を受けるには?

「H構造」であることを証明する書類が必要です。

● 建築確認済証
● 設計図書
● 登記簿謄本
● 建物仕様書
などが主な確認資料となります。
新築時は提出がスムーズですが、築年数の経った建物は資料が不足しやすいため注意が必要です。

木造=H構造ではない

すべての木造住宅がH構造になるわけではありません。

同じ木造でも、使用されている素材や施工方法によっては、「非耐火」や「T構造」と判断されるケースもあります。
つまり、木造=H構造とは限らないのです。

注意点

保険会社によってH構造の定義が異なる場合があります。

● 同じ構造でも認定基準が違う
● 書類が不十分だと割引が適用されない
などの可能性があるため、事前に保険会社や専門家へ確認することが重要です。

まとめ

H構造は火災に強く、火災保険料の割引対象となる可能性が高い構造です。

割引を受けるには、必要書類の提出と構造確認が不可欠です。
ご自宅がH構造に該当するか不明な場合は、保険会社や建築士へ相談することをおすすめします。
正しい情報と準備で、保険料の節約につながるチャンスを逃さないようにしましょう。